マーケターにとって「データ駆動型意思決定」DDDMが重要な理由

Kris
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データは、企業や組織にとって、意思決定の促進や業績向上に重要です。

DDDM(データ駆動型意思決定)手法を用いることで、経営者は組織の目的と戦略に沿った、より良い情報に基づく意思決定を行うことができます。これにより、効率を最大化し、生産性を向上させ、全体的なパフォーマンスを改善することが期待できます。

DDDM(データ駆動型意思決定)の3つのメリット

  1. 意思決定能力の向上:データと分析ツールを使って業績を分析することで、経営者は実際の客観的な情報に基づいて意思決定を行うことができます。これにより、現在の状況と将来の目標に基づいて、可能な限り最善の選択をすることができるようになります。
  2. 生産性と効率の向上:DDDMは、データ駆動型のインサイトに基づく優先順位付けを支援することで、管理者が最も重要なタスクに集中することを可能にする。これにより、企業はプロセスを合理化し、より少ない時間でより多くのことを成し遂げ、より高いレベルの生産性と成功につなげることができます。
  3. ビジネス戦略との整合性向上:DDDM を使用することで、企業は意思決定が全体的な戦略と整合していることを確認することができます。これにより、企業目標に反するような意思決定を避け、すべてのリソースが戦略目標をサポートするために使用されていることを確認することができます。

マーケターにとってデータ駆動型の意思決定が重要な理由とは?

マーケティング担当者は、キャンペーンについて十分な情報を得た上で意思決定を行うために、データを理解し分析する必要があります。

DDDMは、マーケティング担当者がどの戦略が有効で、どの戦略が有効でないかを特定し、それに応じてアプローチを調整できるようにするのに役立ちます。さらに、DDDMはマーケティング担当者がキャンペーンのROIを追跡し、その取り組みがビジネスに与える影響を示します。

DDDMは、正しく使用すれば、マーケティング担当者がキャンペーンを最適化し、全体的なパフォーマンスを向上させるのに役立つ強力なツールになるでしょう。

マーケターがデータ駆動型意思決定に取り組むべき方法

マーケティング活動においてDDDMを効果的に活用するために、マーケティング担当者はデータ主導の意思決定フレームワークを構築することから始めると良いと思います。

これには、キャンペーン目標に関連する主要な指標・KPIを特定し、このデータを収集・分析するシステムを開発することが含まれます。

マーケティング担当者は、解析ツールなどの分析ソフトウェアを活用して、データを理解し、マーケティング実績に対する知見を得て、情報を今後の意思決定に役立てることができます。

私が通常使用しているDDDMをサポートするツールには、Heap、Google Search Console、Google Analytics、BigQuery、Tableau、MAツールなどでDDDMを進めています。

マーケターにとって重要なことは、変化し続けるデジタル環境に対応するために、DDDM戦略を継続的に適応させ、洗練させることです。

下の画像は、DDDMのアプローチの一例です。

Source: https://web3.com.au/what-is-data-driven-decision-making/

その他には、CROなどでA/Bテストを進めるのにPIEスコアなどを活用するのも良いです。個人的には、このPIEスコアのフレームワークを活用して、A/Bテストへの取り組みのプロセスを導入した経験もあります。

例に、A/Bテストをするページの選別に改善するにあたるPotential、Importance、Easeを10ポイントで評価して、平均点が高いテスト案からアプローチするやり方になります。

Source: https://www.widerfunnel.com/pie-framework/

データ駆動型意思決定が重要な理由

Data-Driven Decision makingが重要なのは、企業がデータを使って情報に基づいた意思決定を行えるようにするためです。

簡単なことのように聞こえますが、私は長い間、データなしでビジネス上の意思決定をしている多くのマーケターに出会ってきました。もしあなたがマーケターで、この時代に他のマーケターと差別化しながらキャリアを伸ばしたいと思っているなら、日々の仕事の中でDDDMを取り入れてみてはどうでしょうか。

コラム

Kris

ロサンゼルス在住。UNIVERSITY OF CALIFORNIA IRVINE卒業。RevOpsとマーケティングの専門家であり、企業の成長を支援してきた実績があります。 19年以上マーケティングとテクノロジーの分野で活躍し、企業のマーケティングとオペレーションの開発を支援してきました。 Krisは日本の起業のアドバイザーでもあり、マーケティングの若手プロフェッショナルのメンターでもある。